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2021年8月4日 #047 ある夏日の喫茶店にて

こんにちは。岐阜市で保険代理店を営んでいる株式会社L’s(エルス)の河合淳司です。皆様、如何お過ごしでしょうか。

先日、喫茶店に行ってきました。暑さを避けて談笑を楽しむ高齢の女性たち、深刻な話をしていそうな二人組み、イヤホンをつけて勉強に励んでいる学生さん、など実に様々な人間模様が垣間見れました。

手段と目的の把握

 

禅語の好きな言葉のひとつで『喫茶去(きっさこ)』があります。以前の意味は「茶でも飲んでさっさと立ち去れ」でしたが時代が経過して「お茶でも飲んでゆっくりしていきなさい」と訳されます。お客を迎える側の方針・心構えがゆったりしている感じが 「いつもこう在りたい」と願うところです。

喫茶店はドリンクを飲む名目で座席を借り、各々の目的に沿って滞在します。現在ではコンビニで挽きたてコーヒーが100円で手に入るのに あえて500円前後の金額を支払ってお店に入る。(ホテルのロビーでは1,000円前後ですが) 本来の『ドリンクを飲む行為』は二の次になっていて『手段』で主になる目的を叶える付属品になっています。

ふと喫茶店のような『表面上の目的に沿いながら別の何かを実現する』は置き換えてみると沢山、似てることがありますね。

(例)目的地に辿り着くために駅に立ち寄り電車に乗る。

→電車は表面上の支払いで本来の目的はゴールにたどりつくこと。

 

言われたら当たり前の話ですが この視点で分解してみると楽しくなります。

ただ、分かり易く大半が『手段ーー本来の目的』になっているケースばかりでなく、

『手段と目的が混合している・バランスが崩れている』は以外にあります。

 

お金の資産形成において『資産は増やすことが最終の目的でなく、増えた資産を用いて将来、継続的に自分や家族が幸せに暮らし続けることがゴール』のはず。たまに『アリとキリギリス(イソップ物語)』の典型的なアリ、キリギリスのタイプがいらっしゃいます。

・極端に生活費を切り詰めて『資産を増やすこと』を最優先される方(極端な働きアリ)

→手段が目的になっている。『金銭の多少の観点からすると正解』ではありますが身内の誰かがストレスを抱えてまで猛進するのは無理があります。極端な働きアリ

・目先の贅沢を優先し過ぎて近い将来に必要な資産を全く準備しない(極端なキリギリス)

→少し先のゴールは見ようとせず近くのゴールに視点が向いている。この方はそもそも『手段』の発想がありません。計画性が全くないのは『将来、ずっと人生の雨(アクシデント)は降らないはず。傘なんて必要ない』くらい危ういです。勿論、幸運に恵まれてこれからも『人生の雨(アクシデント)』は全く降らないかもしれません。

 

今回も取り留めない話になりましたが『手段と目的』『お金の使い方・貯め方』の事例でした。何事もバランス感覚は大切で将来の自分(家族)も大事、今の自分(家族)も大事。たまには自宅やコンビニの珈琲でなく、喫茶店の珈琲を味わいに行ってみるのも良いかもしれませんね。