一覧に戻る

2022年8月4日 #0063 失敗したら また来年

こんにちは。岐阜市で保険代理店を営んでいる株式会社L’s(エルス)の河合淳司です。皆様、如何お過ごしでしょうか。今日から週末にかけて久々の雨が降りそうです。通勤途中の雨は余計で移動が憂鬱になる方も多いのではないでしょうか。一方では待ちに待った恵みの雨となり、まさに早天慈雨(かんてんじう)※1と呼べるのではないでしょうか。

『完璧農業』から『ほったらかし農業』への転換

今回の雨は私にとっても早天慈雨です。数年前から実家(関ヶ原)で所有する敷地を畑にして農作物を作っています。スタート当初よりコンセプトは決めていて

頑張らない、無理しない、失敗しても気にしない

 

以前は私の親が管理・耕作していて、いつ訪れても草一本生えていない畑でした。

当時、全く興味のない私は他人事のようにみていて

「よくやるなぁ。私には真似できないなぁ」

一生懸命に取り組む親に対して労いの言葉はかけるものの、耕作方法を学ぶ気は一切ありませんでした。旬の季節になると毎年決まって親が収穫した野菜をもらって食べるのが当たり前で「旬の時期にはスーパーで野菜を購入しなくて良いからラッキー」程度の感覚です。

ずーと当たり前が続いていたのですが、時が流れて親も加齢にともない農作業が難しくなり、ついには荒地に変わってました。畑に思い入れのない私は荒れ地になっていても全く気にならず、「冬になれば枯れるから放置しておこう。近隣の住民に迷惑がかかる訳でもないし」と他人事。

こんな私がひょんなことから『農』に目覚めることに。

キッカケは趣味で作るスパイスカレーが引き金になってます。いつものようにカレーつくりを楽しもうと野菜購入のためにスーパーで気がつきました。(笑)

「そう言えば以前は野菜ってこんなに買ってなかったなぁ。せっかく敷地があるなら自給自足して例え一種類でも賄えないだろうか」

「失敗しても翌年チャレンジすればいいだけだし」

ゆる~く始まった農業。数年は農業を軽んじていたので『単純に植えておけば育つ』と考えていたので当然ながら失敗が続きました(笑)

一例を挙げると

・適切な植え付けの時期を間違えて枯らす

・植え付けしてから水をサボって活着(根付くこと)せず

・植え合わせが悪く成長せず

・虫に食べられ全滅

・蒔きっぱなしで放置、他の雑草の中に埋もれる

・収穫時期を逃して採り損ねる

深く考えずに作付けしていたので上手くいかないのは当然なのですが気持ちは凹みます。その度に「失敗っていう経験が手に入った。来年の糧にしよう。」と気持ちの切り替えの訓練ってことに意味づけしました。

けど『何が何でも成功するぞ!』とは頑張りたくない(労力の多大に割きたくない)ので試行錯誤。

現時点で私のスタンスにマッチする方法は無農薬・自然農法です。

ヒントは全く違うところから降りてきました。たまたま読んでいた本に『晴耕雨読』(※2)の文字をみてピン!(意味は違いますが私の中で繋がりました)

そもそも、手のかからない品種を選ぶ。当初のコンセプト(無理しない)は外さない。

水やりも毎日行わない。毎日水やりを行わないことで植物自体が水分を求めて深く根が張るようになる(ただし、活着するまでは別。苗植えは雨の降る前日に行えばOK)

・相性が良い作物を植え合わせる。虫が嫌う作物を近くに植えるなど農薬を散布しない

・雑草を適度に残す。大きく抜きやすく育ててから少ない労力で抜く。抜いた雑草で肥料を作って利用する

 

プロの農家の人に私の畑を見られたら「素人の農業だね」と笑われるでしょうが、スパイスカレーの具材の1品を足すことが目的のなので全然、気にしません。(笑)

今年、初めてオクラが成功しました。採りたてを生のまま(調味料なし)で食べるのが美味しいことを知りました。カレーの食材になる前に私のおやつになってます。

 

今晩は帰宅したら夏カレーを作ろうと思います。

貴方様のご家庭にとって夏バテ防止の料理は何ですか?

 

このブログが少しでも皆様の生活のヒントになれば幸いです。

 

※1早天慈雨(かんてんじう):日照りのときに降る恵みの雨

※2晴耕雨読(せいこううどく):晴れた日には畑に出て耕作し、雨の日は家に籠って読書をする。私は『自然に寄り添って無理なく悠々自適に生活すること』と読み替えました。