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2021年6月27日 #0020 White

おはようございます。岐阜市で保険代理店を営んでいる株式会社L’s(エルス)の河合淳司です。

皆様、如何お過ごしでしょうか。

 

先日、人生で初めての経験、サラソウジュとのご対面が叶いました!

きっかけは茶道の先生の計らいで山寺の茶室でお茶のお稽古をさせていただく機会がありお庭を案内していただいていた際にその時が訪れました。

出会いは急にやってくる

サラソウジュは漢字で沙羅双樹と書きます。 皆さんの中にはもどこかで聞き覚えはあるフレーズ。学生の頃、国語の授業で学んだアレです。

 

平家物語 第一巻「祇園精舎」より

 

祇園精舎(ぎおんしょうじゃ)の鐘の声、諸行無常(しょぎょうむじょう)の響きあり。沙羅双樹(さらそうじゅ)の花の色、盛者必衰(せいじゃひっすい)の理をあらはす。奢れる人も久しからず、ただ春のごとし。猛き者も遂にはほろびぬ、偏(ひとえ)に風の塵(ちり)におなじ。

 

子供の頃は言葉は知っていて文章の意味は何となくしか理解していませんでしたが数年前に沙羅双樹の興味深い一説を人伝えで聞いたのを思い出しました。

 

沙羅双樹はフタバガキ科サラノキ属の常緑樹で色は真っ白なです。一説によると太古の昔は色鮮やかな色をしていたが仏教の開祖であるブッタが亡くなった時に哀しみのために色が抜けて真っ白になった伝説です。

 

伝説の嘘誠は分かりませんが、この事柄から2つの感銘を受けました。

 

①古代インドの人の色彩感覚の豊かさ。白色を現す表現を深い悲しみのプロセスで鮮やかな色が抜けたとした表現力。初めから完成している色ではなく、人間的な感情を植物にも当てはめる感性の鋭さ。

②(歴史的名著に批評するのは畏れ多いことことではありますが)平家物語(作者不明)を作った人のイメージ力の豊かさ、幅広い教養がにじみ出ているのが理解できて改めて脱帽。これは単純に当時の作者が安易に引用した事例でないなぁと。1つは古代インドの花の名前の由来を知っていたということになります。2つめはそのネーミングの情緒のイメージを物語の冒頭に用いたこと。

かつて雅に栄華を誇った平家の終焉を古代インドの色彩感覚の表現をチョイスするセンス、粋だなぁと。

 

想像上でしか見ていなかった『白』。

梅雨の合間の山寺で『白』と出会えた機会に感謝した事案でした。