2025年12月29日 #0106 事前準備派?それとも結果オーライ派?
2025年12月29日
おはようございます。岐阜県岐阜市でお金に関する相談業務(生命保険の見直し等)を行っている株式会社L’s(エルス)の河合淳司です。皆様、如何お過ごしでしょうか。
1週間くらい前に近くの神社に立ち寄ってみたら迎春のかがり火の準備がしてありました。
いよいよ新年ももうすぐのところまで迫ってきましたね。
始めて『燃えていないかがり火の本体』を見た時にふと考えました。
「いよいよ年末だな。大晦日に使うからもっと直前でもよさそうだけど、直前に準備していると不測の事態が起こるかもしれないし、それぞれの予定もあるだろから早め早めに済ませておくんだろうなぁ。『段取り八分』(※1)とは言うけれど、このことも当てはまるんだろうなぁ。あれ、ちょっと待てよ、年が明ければ『一年の計は元旦にあり』(※2)と新たな気持ちになって計画を立てるとよい、と聞くが、年末みたいに事の最後(節目の最終場面)になると『最後良ければすべてよし』(※3)と物事をOKにする風潮もある。」
自分はどちらのスタンスが多いのだろう?
冒頭の文章で2つの考え方が出てきました。
A:何事も事前に計画を立てて進めていくことがよい
B:途中のプロセスがどうであれ、結果が整っていればよい
この2択はよくよく考えてみると普段、どちらをを採用する事が多いか?で価値観の形成に大きく影響を受けている、と言えます。
当人・所属する団体(家族や会社、地域活動、仲間内など)が続けている行動やルールは性格や価値観まで変えてしまう力がある。これは決して極端な話ではなく、事実です。
Aを選択すれば早く始めるので不測の事態に備えやすい。けどAを意識し過ぎると楽しめなくなったり、計画が狂った途端に悲しくなったりする。下手をすると臨機応変のアドリブが効いた対応の訓練にはならない。
Bを選択すればAのような前々から準備する時間を節約できる。(何事もなく事が順調に運べれば、の話ですが)計画がとん挫したり、途中のプロセスが上手く行ってなくても最後に帳尻があえば成功体験で終わることができるので満足感もある。Bはその場その場の臨機応変に対応する力が養われることが多い。しかし、事前に計画を立てて前倒ししていくAよりは到着地点が最後まで分からないハラハラ感は残ってしまう。
A、Bの良いとこ取りで
本業の話を絡めてファイナンシャルプランナーとしての見解も混ぜて話を深堀りします。
弊社の仕事でお金の流れを可視化する『ライフプラン作成』サービスを提供している立場上、お客様には『A:計画の重要性』をご説明することが多いです。無計画な使い方ではどれだけ沢山のお金があっても直ぐになくなってしまいます。
しかし、全て計画通りの人生『Aのみ』では疲れてしまい、始めは計画通りに頑張れたとしてもリバウンド(締めすぎた反動で衝動的にお金を使ってしまう)が起きやすいです。
ここで『起きやすい』と表現したのは全ての人がリバウンドするのではなく、リバウンドすることなく、計画的に物事を進めていける人もいます。
リバウンドする人、しない人の両者の違いは『両方の良い所を採用していること』です。
初めに計画を立てて前倒しで物事を進めていく。けど途、上手く行かなくても柔軟に修正を加えながら前倒しで進めていき、最終的にはどんな結果でも良しとする。
結局のところ、両方を採用するので
・B(最後に帳尻をあわせる人)が多い人は出来るだけA(事前準備、計画を立てる)の要素を取り入れること
・A(事前準備・計画を立ててる人)は計画通りに進まなくても落ち込まず、B(結果往来を楽しめる)の要素を取り入れること
正解は?として捉えるのではなく、何を足せばもっと良くなるかなぁ?のスタンスだと人生、生きやすくなります。
今まで弊社に関わらせていただいたお客様の経験より世の中の方は若干、Bのウエイトが多いように感じています。
年末年始は何かとイベントがあって節目になるタイミングです。せっかくなら気持ちよく1年を終えてまた新たな新年を迎えましょう。
今年一年、皆様には大変、お世話になりました。今後ともよろしくお願いいたします。
(※1)段取り八部:準備の重要性を説いたもの。準備が万全なら事の8割は終わったものも同然、残りの2割が実行である。物事の成否は取り掛かる前の計画や手順、手配などで大きく左右される。
(※2)一年の計は元旦にあり:物事は最初が肝心。年の初めに計画を立てることで目標設定と計画立案をしっかり行うことで、その一年を充実させ、自立した人生を築くことに繋がる。一説では戦国武将の毛利元就が最初に言ったとされている
(※3)終わり良ければすべてよし:物事の最初や途中がどんなに悪くても、最後や結末さえ良ければ、全体として良いものと評価されること。

