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2022年8月12日 #0070 恐怖の小部屋

こんにちは。岐阜市で保険代理店を営んでいる株式会社L’s(エルス)の河合淳司です。皆様、如何お過ごしでしょうか。以前、お客様から向日葵(ひまわり)の苗をいただきました。直ぐに植え替えてみると難なく根付いてくれて無事に花が咲きました。種を採取しておき、来年は種からチャレンジしてみます。

知る機会に恵まれなかっただけ 自分は知らない けど他人には常識。

以前、台湾に訪れる機会があり、市場を散策していたら食用の向日葵の種が売っていて驚いたことがあります。向日葵は鑑賞用だとばかり思い込んでいたので衝撃を受けましたが後で知ったのですが親は知っていました。海外だから食べている訳ではなく、『私にとって身近にでなかったから知らなかった』です。

 

現代人はSNSが身近になっていてエコーチェンバー現象(※1)が起きやすい状況で生きている現状知っていることが大切です。

Facebook、ヤフーニュース、インスタグラム、YouTube、TikTokなどほとんどの人は手軽に利用しています。システムとして自分の好みの情報が優先的に目が留まる・自分と趣味趣向、意見が似ている者同士が繋がりやすくなっていて大概の方のSNS事情は『自分の価値観や興味のある情報に囲まれている環境』となっています。

周りが同じ情報を好み、意見も同じ。どんどん自分の知らない世界・常識とは縁が離れて行きます。

 

今日は山の日でネットニュースを観ていると『山』にちなんで富士登山の5合目(一般的な登り口)で取材をしていました。長らく続いているコロナ自粛からの反動でしょうか、多くの登山客で殺到しています。

その中に登山の途中で引き返してくる人たちが取り上げられていました。サンダルでの登山者、深夜に到着していきなり登り始める人(弾丸登山)、山小屋で休まず野宿する人、合羽の準備をせず、びしょ濡れで諦めた家族連れなど、彼等・彼女等は決まって「知りませんでした」

 

向日葵の種に対しての常識、登山に対しての常識。知っている人は常識だけ知らなかった(その情報・知識を手に入れる機会に恵まれなかった)はよくあることです。

 

便利な世の中になって欲しい情報だけチョイスしているつもりで実は知らず知らずのうちに小さな小部屋からの情報に取り囲まれてしまう事実があります。

この小部屋はある意味、快適な空間です。自分にとっては快適な・気分の良い・望んでいる情報しか入ってこないからです。ただ、小部屋の外の状況はシャットアウトできるので外部との温度差、変化にどんどん乖離していく可能性があります。小部屋の外では常識が小部屋まで情報が届きません。

貴方様にとっての小部屋。一度、俯瞰して見てみると何かお気づきになることが有るかもしれませんね。

 

このブログを通して少しでも生活のヒントになれば幸いです。

 

(※1)エコーチェーンバー:音楽の録音をおこなうための残教室。エコー・ルームとも呼ばれる。

エコーチェンバー現象:閉塞空間で似た者同士で意見をSNSで発信すると自分にとって似た意見が返ってきて増幅していく状況を、閉じた小部屋で音が反響する物理現象から例えたもの。(ウィキペディアより)